企画概要
東京ビッグサイトで開催された「デザインフェスタvol.61」に、学生ユニット《arcs》として2人で出展しました。オリジナルTシャツを制作し、展示・販売を行いました。2025年7月5日・6日の開催当日は、ブースに立って来場者と直接やりとりしながら、ブランドの世界観を伝えました。
活用方法
・展示備品のレンタル費用
・広報物(ポスター)印刷費
企画経緯
「意味のあるものを身につけたい」「自分の感性を表現したい」。そんな気持ちから、「arcs」という一度きりのユニットを立ち上げました。大量生産ではなく、自分たちが今感じている言葉や思いを、Tシャツという身近な媒体に込めて届けたいと考えたのが始まりです。
日々SNSで見かける“世界観”を大切にする同世代の姿に触れ、「ファッション×物語」で誰かの感情とつながるブランドを目指しました。展示の場には、同じく感性を軸に活動する個人クリエイターが集まるデザインフェスタを選びました。
詳細
「あなたはあなたの物語の途中にいる」というコピーを軸に、感情や自己肯定をテーマにしたTシャツを展開しました。言葉とグラフィックを組み合わせ、身にまとう人の今の気持ちにそっと寄り添うデザインを意識しました。展示は東京ビッグサイトで開催されたデザインフェスタvol.61(ブースJ-328)にて実施し、空間全体がブランドの世界観を伝えるよう丁寧に構成しました。コピーやビジュアル、パネルのデザインもすべて自作し、細部までこだわりました。事前にInstagramで積極的に発信していたこともあり、当日は「このアカウントを見て来ました!」と声をかけてくださる方も多く、直接お話できる貴重な機会となりました。展示を訪れた方からは「言葉の力に励まされた」「言葉が心に刺さって、自分でも表現したくなった」といった声をいただき、商品以上の“なにか”を届けられたことを強く実感しました。また、同世代のクリエイターや他ジャンルの表現者との対話を通じて多くの刺激を受け、表現の幅が大きく広がる有意義な経験となりました。
企画の進捗状況や成果
2024年12月に出展を決定後、テーマ・構成を練り始め、1〜3月は素材集めや試作、4〜6月は本制作と広報を実施。印刷物や展示備品も自分たちでデザインしました。
当日は複数のTシャツが完売し、SNSのフォロワーも増加。会場では多くの来場者が足を止め、対話を通じて自分たちの言葉や想いが受け取られていく過程を目の当たりにしました。今回得た気づきや視点は、今後の制作にも大きく活きてくると感じています。
企画を実施した感想
この展示は、友人とともに立ち上げた一度きりのユニット「arcs」として行った初のブランド出展でした。準備から当日まで、すべてを自分たちで手がけることは大変でしたが、それ以上に「自分たちの表現が誰かに届く」ということの意味を深く感じる2日間となりました。
「このTシャツの言葉に背中を押された」「友人に贈りたくなった」など、想像以上に温かい言葉をたくさんいただき、モノだけでなく“気持ち”が動いた瞬間に立ち会えたことが、本当に嬉しかったです。SNS発信から来場者の来訪、そして現場での会話を通して、「表現とは届けること」だと改めて実感しました。
また、「学生ブランド」であることに興味を持ってくれた方も多く、所属大学について質問を受ける場面もあり、個人としての活動が学校の名前を伝える一端にもなっていたことに驚きました。
今しかできない表現を、今しかない出会いの中で発信できたこと。そのすべてを実現できたのはたくさんの方達の協力があったからです。誰かの“今”に寄り添う表現を、これからも丁寧に続けていきたいと思います。