領域:VR/AR

担当教員:茂出木謙太郎 准教授

株式会社キッズプレート代表取締役、デジタルハリウッド大学専任准教授。VR学会認定上級VRスペシャリスト。

キャリア初期よりWebディレクターとして活動し、初期のWebVR技術を活用したプロジェクトにも関わる。2007年に株式会社キッズプレートを設立。以降、VR/ARコンテンツ制作に携わり、360度映像技術やモーションキャプチャーカメラの日本展開などを手掛ける。

近年は、自身が開発に関わったアバターコミュニケーションツール「NICE CAMERA」(いばらきデジタルコンテンツ・ソフトウェア大賞2020優秀賞受賞)のほか、VTuberの制作・演出、アバターを活用したプロジェクト(「ふくおかバーチャルさぽーとROOM」など)に携わる。仮想カメラスマートフォンや本人確認技術に関する特許も取得。国内外のイベントでの展示経験も有する。

  • 「第14回 マルチメディアグランプリ 1999」 ネットワーク部門 ビジネス賞 受賞
  • JPPプロモーションアワード2003銀賞受賞
  • 日本バーチャル・リアリティ学会会員
  • CG-ARTS協会会員

学生へのメッセージ・望む人物像

本ゼミでは、アバターを中心としたメタバース、VTuberといった新しい技術と、生成AIなどのツールを駆使して未来を探求します。これらの技術はエンタメに留まらず、教育・福祉・ビジネスなど多様な分野を変革する大きな可能性を秘めています。特にアバターは、自分らしい表現を助け、安心感を与えることで、社会課題解決の重要な鍵となります。

「アバターや新しい技術で世の中にない価値を生み出したい!」「社会の役に立ちたい!」そんな熱い想いを持つあなたに、このゼミは最適です。まだ誰も見たことのない未来を、私たちと一緒につくりませんか?アバターがもたらす変化の最前線で、未来をリードする力を育てましょう。

ゼミテーマ

このゼミのテーマは、「メタバース・アバター・VTuberと生成AIで、新しい時代をつくる!」です。国も「ムーンショット目標」などで、アバターやAIを使った新しい経済の仕組みづくりを応援しています。

このゼミでは、VRやARといった技術の先にある、メタバース、アバター、VTuber、生成AIという、新しくて専門的なテーマに挑戦します。皆さんが最先端の知識や技術を身につけ、未来を見通す力を養えるよう、しっかりサポートします。

ゼミ内容

このゼミでは、メタバース、アバター、VTuber、そして生成AIの最新技術や文化、ビジネスについて、ただ話を聞くだけでなく、皆さんが主役になって活動する中で深く学んでいきます。

まず、これらの技術の基本と歴史を学びます。次に、アバターのデザインや制作、VTuberとしての活動(企画や配信方法など)を実際にやってみます。さらに、アバターを使って困っている人を助けたり、学校の授業を面白くしたりする方法を考え、実際に地域や学校と協力して社会の課題にチャレンジします。最後には、一人ひとりがつくったものや研究したことを発表します。生成AIをどう活用できるかも、一緒に探っていきましょう。

卒業制作課題・卒業制作展示の形式

形式:

卒業制作は、学内や学外の施設で展示会を開いたり、オンラインでイベントをしたりします。ClusterやVRChatのようなメタバース空間でのVR展示もおすすめです。卒業制作は、皆さんの学びの集大成であり、自分のスキルやアイデアを世の中に発表する大切なチャンスです。将来にも繋がるステップなので、全力で取り組みましょう。

制作例:

  • 自分だけのVTuberモデル制作と簡単な配信用システムづくり
  • 生成AIと連携するアバターを使った、教育や福祉のためのツールの試作品開発
  • メタバース空間で楽しめる、ふれあい型の展示や体験コンテンツづくり(AIキャラクター登場など)
  • 特定のテーマ(例:「未来の病院は、もっと安らげる場所に」)で、アバター・メタバース・AIの活用法を提案
  • VR空間での新しいコミュニケーション方法や表現方法の研究・開発

イベント例:

  • ゼミの仲間と企画・運営するVTuberのライブイベントや交流会
  • 自分たちがつくったメタバース作品の展示・発表会、体験会
  • アバターとAIを使って社会の役に立った活動の報告会

進路イメージ

このゼミで学んだことは、こんな未来に繋がります。

  • 大学院進学: デジタルハリウッド大学大学院や、情報・メディア・AI関連の大学院など
  • VTuber・AI関連企業: ANYCOLOR株式会社、カバー株式会社、Preferred Networks、rinna株式会社など、今話題の会社で活躍
  • メタバースプラットフォーム開発企業: クラスター株式会社、REALITY株式会社など、新しいネット空間をつくる会社
  • XR・AIコンテンツ制作会社: 株式会社博報堂プロダクツ、株式会社キッズプレート、株式会社Psychic VR Labなど、驚きと感動を生み出す会社
  • その他: ゲーム開発会社、IT企業の新しいことやAIを担当する部署、教育や福祉の現場など

履修条件

以下の条件に当てはまる人を歓迎します。

スキル: ここに書いてあるスキルが、最初から全部できなくても大丈夫です。新しい技術や表現方法への強い興味と、「やってみたい!」という気持ちを一番大切にします。

  • UNITYやUnreal Engineを使ったことがある
  • 3DCG制作(キャラクターや物をつくること)の基本を知っている、または経験がある
  • UI/UXデザイン(使いやすさや見た目のデザイン)に興味がある
  • Live2DやVRMアバター(2Dや3Dのアバター)について知っている、またはつくったことがある
  • 動画編集(企画、撮影、編集)ができる
  • (できれば)プログラミングの基本(Pythonなど)がわかる、生成AIツールを使ったことがある

授業受講:

  • 「VR・AR概論」の授業を受けた、または受ける予定があること。
  • メタバースのコンテンツ開発に興味がある人は、「ゲーム開発演習Ⅰ~Ⅳ」のうち2単位以上取っていると、よりスムーズです。

機材・環境:

  • Oculus Quest 2(または同じようなVRヘッドセット)を、授業が始まるまでに自分で用意してください。学校のレンタルも利用可能です。
  • コミュニケーションはSlackを使います。毎日チェックして、Slackでの話し合いや情報交換に積極的に参加してください。
  • ゼミは基本的にオンラインで行うので、インターネット環境を整えておいてください。

 

■選考事前課題の有無

・事前課題:有

  1. アバターの提出: ゼミで使う自分のアバターを提出してください(VRMやFBXなど、形式は何でもOK。自分でつくったものでも、他の人がつくったものでも構いませんが、他の人がつくった場合は権利関係をはっきりさせてください)。
  2. 作文: あなたがこのゼミで、メタバース、アバター、VTuber、そして生成AIを使ってどんなことに挑戦したいか、そしてその先にどんな未来を見ているか、自由にあなたの熱い想いを400字以内で書いてください。

 

・面接:有(事前課題を提出してくれた人を対象に、オンラインで行います)

連絡先

mail: kentaro_modeki@dhw.ac.jp

ゼミ紹介動画

 

卒業制作 作品一覧

VR向け空間とその展示方の制作

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